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落合陽一の公開情報から読み解くAIデザイン7原理

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落合陽一のAIデザイン術は「きれいに作らせる」ではなかった 初心者がプロレベルのデザインに到達するための、7つの原理と実践プロンプト AIにデザインを作らせると、なぜか素人っぽくなる。 「高級感があって、未来的で、かっこよく」と頼んだのに、出てくるのはどこかで見たようなCG。黒背景に光の粒子、意味のないグラデーション。それっぽいけど、プロの仕事とは明らかに何かが違う。 落合陽一さんのAIデザインを調べていくと、その「何か」の正体がはっきり見えてきました。 結論から言います。落合さんのAIデザイン活用の本質は、AIに「きれいな完成品」を一発生成させることではありません。まったく逆で、5つの段階を高速で回す設計にあります。 曖昧な発想を外に出す → 概念を構造化する → 異なる形式で大量に試作する → 人間が違和感を選ぶ → 現実の媒体や空間に実装して検証する。 この回転数こそが、プロと素人を分けている。一発で完璧を狙う人は、いつまでも素人のまま。回して選ぶ人が、プロに近づく。 そして、初心者がプロとの差を縮めるうえで決定的なのは、「高級感」「未来的」「おしゃれ」と入力しないことです。代わりに、設計変数を具体的に渡す。誰の認識をどう変えるのか。どの物体を主役にするのか。何と何を矛盾させるのか。視線をどの順で動かすのか。どの媒体で体験されるのか。AIの予想外を、どこまで残すのか。 この記事では、その考え方を7つの原理に分解して、そのままコピペで使える実践プロンプト(スライド・Webサイト・LP・画像生成)まで、全部渡します。 先に断っておきます。この記事のプロンプトは、落合さん本人の非公開プロンプトを再現したものではありません。公開された本人の文章、作品、プロンプト例、GitHub上の設計思想から方法論を抽出し、各用途向けに再構築したものです。彼が実際に画面の向こうで何を打っているかまでは分かりません。分かるのは、公開された作品と発言から読み取れる「制作の構造」のほうです。 では、いきましょう。 初心者がやりがちなことと、プロに至るまでのプロセス まず、失敗の正体をはっきりさせます。 初心者がAIにデザインを頼むとき、ほぼ全員がこう言います。「高級感があって、未来的で、かっこいいデザインにしてください」。 これがダメな理由は明確で、AIが「高級感」の意味を勝手に補完するからです。高級感には、削ぎ落とした静けさの高級感もあれば、ゴージャスで装飾的な高級感もある。あなたの頭の中には特定のイメージがあるのに、その言葉だけを受け取ったAIには、それが伝わっていない。だから無難な真ん中を返してくる。 落合さんは、画像生成を**「国語とロジスティクスの問題」**だと表現しています。感覚的な形容詞ではなく、物体の配置や撮影条件を、いかに正確に言語化するか。センスの問題じゃなく、言語化の問題だと捉えているんです。 プロレベルに到達するプロセスは、こうです。曖昧なイメージを、まず外に出す。それを構造化して、具体的な設計変数に変える。異なる方向で複数試作する。人間が「これだ」という違和感を選ぶ。そして実際に使う媒体で検証する。この記事は、その各段階を、初心者でも回せる形に落とし込んでいきます。 原理1:デザインを「形容詞」ではなく「オブジェクト」で指示する いちばんの核心がこれです。 初心者の指示は、形容詞でできています。「高級感があって、未来的で、かっこいい」。落合式は、これをオブジェクト(物体)とその関係に置き換えます。 たとえば、こうです。 黒い空間の中央に、鏡面加工された一つの物体を配置する。 物体の表面には、周囲の光と観察者の姿が不完全に反射する。 背景には装飾を置かず、物体と余白の緊張関係を主役にする。 観察者の視線は、反射光 → 物体の輪郭 → 中央の文字 の順に移動する。 「かっこいい」という一語には、この情報が一個も入っていません。落合式は、それを次の要素に分解して渡します。 主役となる物体。周辺の物体。位置関係。状態。表面の質感。光との関係。観察者との関係。時間変化。そして、禁止する要素。 この分解の仕方は、スライドの各要素にも、Webサイトのコンポーネント設計にも、そのまま応用できます。「かっこよくして」ではなく、「何を主役にし、何を周辺に置き、視線をどう動かし、何を禁止するか」。この9項目を埋めるだけで、出力の精度が段違いになります。 原理2:画像生成では「カメラマンの言葉」を使う 落合さんが実際に公開したMidjourneyのプロンプトには、Leica M11、Summilux 90mm、F1.5、正面撮影、被写体間の間隔、白い板、16:9といった、写真撮影の条件が具体的に書かれています。 形容詞ではなく、カメラマンが現場で使う言葉。これが精度を生みます。 初心者でも、最低限この7項目を指定すると、画像が一気にプロに近づきます。 被写体(何を写すか)。構図(中央、左右、俯瞰、正面、接写)。距離(全景、バストアップ、マクロ)。レンズ感(24mm、50mm、85mm、マクロ)。光(自然光、逆光、硬い光、拡散光)。素材(金属、布、ガラス、木、液晶)。用途(サムネイル、LP、広告、展示、印刷)。 ただし、注意点があります。落合さん自身が、カメラやレンズを語りすぎると出力が崩れる例も示しています。専門用語を大量に並べればいいわけではない。結果に影響する変数だけを残す。多ければいいのではなく、効く言葉を選ぶ。ここもセンスではなく、取捨選択の技術です。 原理3:「あり得ないが、理解できる矛盾」を一つ入れる 落合作品の強さは、奇抜な要素を無作為に混ぜることではありません。意味的には関連するが、物理的には矛盾する二つの概念を接続することにあります。 固体であるはずの割れた液晶が、液体のように動く。布がガラスのように割れる。デジタル画像を、古典的なプラチナプリントで物質化する。古楽器と生成AI映像を接続する。 無作為ではなく、意味の上ではつながっている。ここが肝です。 初心者向けにすると、こういう式になります。通常の対象 + 意味的に関連する異質な性質 + なぜ組み合わせるのかという理由。 例を挙げます。AI研修 × 寺院の静けさ、で「複雑な技術を、集中して学べる空間」を表す。投資サービス × 植物の年輪、で「時間をかけて資産が成長すること」を表す。業務自動化 × 水路、で「情報が滞留せず流れる仕組み」を表す。セキュリティ × 半透明の城壁、で「防御しながら中の仕組みが見えること」を表す。 矛盾は、面白がるためじゃない。概念を一発で理解させるために使う。だから必ず「なぜこの組み合わせなのか」の理由をセットにする。理由が説明できない矛盾は、ただの奇抜さで、採用しない。 原理4:AIの誤生成を、全部消さない 普通のデザイン生成では、不自然な部分を全部修正します。でも創作においては、AIが生んだ予定外の形の中に、新しい視覚言語が含まれていることがある。 重要なのは、誤生成を放置することではなく、3つに分類することです。 破綻。文字化け、指の崩れ、構造の矛盾など、目的を妨げるもの。これは修正する。 逸脱。意図とは違うが、独自性につながるもの。これは検討する。 発見。作品の中心へ昇格できる、予想外の要素。これは採用する。 落合さんの作品では、生成の変化や境界の溶解そのものが、表現として使われています。つまり、AIの「間違い」を、素材として拾い上げている。初心者は誤生成を全部つぶそうとしますが、プロは、その中から「発見」を選り分けている。この目を持つだけで、AIから出てくるものの価値が変わります。 原理5:デザインを「静止画」ではなく、時間と身体で考える 落合さんは、映像的言語、音楽的言語、身体的言語を接続し、画面を見るだけではない体験を設計しています。古楽器、生成AI映像、音響、触覚的・物質的な体験を、一つの場へ統合する。 これをWebサイトに移植すると、こうなります。 スクロールすると情報の意味が変わる。マウスに反応して背景がわずかに動く。重要な数値が段階的に現れる。最初は抽象的なイメージを見せ、後から意味を説明する。CTAへ近づくにつれて、情報量を減らす。 スライドなら、単にページを並べるのではなく、観客の認識が変化する順序を設計します。1枚ずつの見た目ではなく、「見た人の頭の中が、どう変わっていくか」を時間軸で設計する。デザインを、静止した絵ではなく、体験の流れとして捉える。ここが、素人のスライドとプロのプレゼンを分ける決定的な差です。 原理6:デザインを「画面の外」まで設計する 落合さんの作品「リキッドユニバース」は生成AIとPC、モニターによる作品ですが、別の作品ではAI画像をプラチナプリントや布へ変換しています。つまり、デザインは画面内の見た目だけでなく、出力される媒体まで含めた体験設計になっている。 だからAIには、次の条件まで渡す必要があります。スマートフォンで見るのか。大型モニターで投影するのか。印刷するのか。営業資料として説明しながら使うのか。SNSで0.5秒だけ見られるのか。LPで購入判断に使われるのか。 同じ画像でも、媒体が変われば、最適な余白、文字サイズ、情報量、コントラストは全部変わります。スマホで0.5秒見られるサムネイルと、印刷して手元で読む資料では、正解が真逆になる。初心者は「かっこいい画像」を作ろうとしますが、プロは「どこで、どう体験されるか」から逆算する。この一手間が、実際に機能するデザインを作ります。 原理7:一つのAIに、制作と採点をさせない 2026年に公開されたco-vibeでは、Anthropic、OpenAI、Groq、ローカルモデルを横断する構成、複数エージェントの並列実行、タスクに応じたモデル選択が実装されています。 この思想をデザインへ移植すると、分業になります。 AI-A:目的とターゲットを整理する。AI-B:3つのデザイン方向を作る。AI-C:可読性、導線、アクセシビリティを監査する。AI-D:ありきたりな部分を指摘する。そして人間:採用する方向と、残す違和感を決定する。 なぜ分けるのか。作ったAIに、自分の作品を採点させると、甘くなるからです。同じAIが「いいデザインができました」と言っても、それは自己評価にすぎない。別のAIに、別の役割で厳しく見させる。ここで初めて、客観的な監査が効きます。 さらにco-vibeは、API呼び出し、モデル選択、ツール実行を追跡できる「debug-first」の設計を採用しています。デザインでも同じで、採用理由と却下理由をログとして残すと、再現性が高まる。なぜこの案を選んだか、なぜあの案を捨てたか。それを記録すると、次の生成がどんどん賢くなります。 初心者向け「落合式デザイン生成フロー」6ステップ 7つの原理を、実際の作業手順に落とし込みます。この順番で回せば、初心者でもプロの制作構造を再現できます。 STEP 1:5分間、整理せずに話す。 テーマ、目的、好き嫌い、違和感、参考物を、音声でそのまま話す。落合さんはWhisperとGPT-4を組み合わせ、未整理の会話をプロ向けの対話文書へ変換する指示例を公開しています。文脈は後から補完すればいい。説明に使う時間を、さらに先を考える時間へ回す発想です。 STEP 2:AIに要件を分類させる。 話した内容を、事実、希望、感情、制約、ターゲット、未定義の言葉、矛盾している条件、に分けさせる。ここで自分の頭の中が整理されます。 STEP 3:異なる3方向を作らせる。 似た案を3つではなく、原理の違う案を作る。機能・可読性重視。感情・物語重視。実験・違和感重視。方向が違うから、自分の好みが見えてくる。 STEP 4:静止画またはワイヤーフレームにする。 文章だけで判断せず、必ず見える形にする。頭の中では良く見えても、実際に形にすると破綻が見つかります。 STEP 5:別のAIに壊させる。 目的に合っているか。視線が迷わないか。文字が多すぎないか。独自性が装飾だけになっていないか。スマホで使えるか。CTAが自然か。権利上の問題がないか。作ったAIとは別のAIに、厳しく監査させる。 STEP 6:却下理由を、次の条件にする。 ここが最重要です。「もっとかっこよく」ではなく、こう返す。「色は問題ではありません。主役が二つ存在し、視線が分散していることが問題です。主役を一つに限定し、二番目の要素は明度とサイズを60%に下げてください」。却下理由が具体的なほど、次の生成が良くなる。 ここからは、この考え方を全部組み込んだ、用途別のコピペプロンプトです。 スライド生成プロンプト Webサイト生成プロンプト LP生成プロンプト 画像生成プロンプト 」 上の4つのプロンプトの最後に、これを追加すると、AIの自己満足的なデザインを大きく減らせます。 完成案をそのまま提出せず、 別の厳しいクリエイティブディレクターとして監査してください。 以下を各10点で採点してください。 目的との一致/情報の優先順位/視線誘導/余白/可読性/ 素材の整合性/媒体への適合/独自性/説明可能性/実装可能性 さらに、次の質問に答えてください。 1. このデザインの主役は一つに絞られているか 2. 装飾を30%削除しても成立するか 3. 色をなくしても情報の階層が分かるか 4. 中心概念と関係のない要素はないか 5. AIがよく作る既視感の強い表現はないか 6. 予想外の要素のうち、残す価値があるものは何か 7. 破綻として修正すべきものは何か 8. 実際の利用環境で問題になる点は何か 9. 初心者にも意味が伝わるか 10. 次回の生成条件へ追加すべき却下理由は何か 80点未満の項目が一つでもある場合は修正し、 修正前、問題、修正内容、修正理由を記録してください。 最も重要な注意点:真似すべきは「作風」ではなく「制作構造」 最後に、いちばん大事なことを書きます。 落合式を表面的に真似すると、黒背景、液体、鏡、仏教、未来的なCGを組み合わせただけのデザインになりがちです。でも、本当に移植すべきなのは、見た目ではありません。 再現すべきは、作風ではなく、制作構造です。 抽象概念を具体的な物体へ変える。物体同士の関係を言語化する。一つだけ意味のある矛盾を入れる。AIの予想外を選別する。異なる形式へ変換する。最終媒体まで設計する。複数案を比較する。別のAIに監査させる。却下理由を蓄積する。現実の利用環境で検証する。 この10個が、落合式の本体です。黒背景や液体は、ただの結果でしかない。 そして、もう一つ。落合さんは、ChatGPTの検索対応など環境の変化に合わせて、カスタムインストラクション自体を更新していることも公開しています。一度作った「神プロンプト」を使い続けるのではなく、失敗とツールの進化に合わせて、指示体系そのものを更新し続ける。この姿勢が、たぶんいちばん重要です。 co-vibeでも、実行履歴から学習し、選好へ適応していくメモリの方向性が示されています。デザイン生成でも同じで、「良かった案」を保存するより、なぜ却下したのかを保存するほうが、長期的には強いデザインシステムになります。うまくいった理由は再現しにくいけれど、失敗した理由は、次の生成条件として確実に効くからです。 センスは、一朝一夕には身につきません。でも、この制作構造は、今日から真似できます。まずは、原理1の「形容詞をオブジェクトに置き換える」からやってみてください。「かっこよくして」を、「何を主役にし、どう配置し、視線をどう動かすか」に書き換える。それだけで、次に出てくるデザインは、確実に一段プロに近づきます。 最後に一つだけ 僕のアカウントではAIの使い方や最新情報を毎日発信しながら、初心者でも日常業務で簡単に扱えるレベルになる方法を無料で教えています。知りたい人はフォロー固定のプロフから、無料で初心者でも今すぐ使えるAI活用ツールロードマップを受け取ってください!

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