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生成AIあるけど「思考を紙に書き出す」ってまだ必要?

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「思考を紙に書き出せ」 この言葉を信じて疑わず、10年くらい続けてみました。 「思考を紙に書き出そう」という教えに異を唱える人って、ほぼいないじゃないですか。どのビジネス書を読んでも、有識者の発信を見ても、みんな口を揃えて「書け」と言っている。 で、思考を紙に書き出してみたら、確かにメリットしかありませんでした。 モヤモヤした頭の中が、ペンを走らせるたびにクリアになっていく感覚。 書いているうちに「あ、そういうことか」と腑に落ちる、あの感覚。 この快感が好きで、もっと紙に書こうと思って、いいノートとかペンにもこだわり始める。 ちなみに試行錯誤した結果、このセットに落ち着いています。 ボールペンは、Vコーンの青色。 たしか昔読んだ『0秒思考』に「著者はVコーンを使っている」と書いてあったのがきっかけで手に取りました。それ以来、ずっと使っています。 これがね、マジで走るように書けます。しかも1本あたり100円以下。 ToDoリストとか、研修とかに登壇すときの時間配分とか、そういった簡易的なメモは、ロディアのメモ帳に書いています。 そして思考を整理したいときは、A4サイズのマルマンのノートパッドを使っています。A4方眼紙ノートも色々と試しましたが、マルマンのノートって、罫線が濃すぎず、書き心地もいいんですよね。 これくらい「思考を紙に書き出す」ことにこだわっていたわけですが、最近ある疑問が湧きました。 頭を整理するために紙に書き出す・・・これ、生成AI使えばよくね? 例えば、メールを書く前とかに、今までは紙に箇条書きでまとめていたんですよ。そのほうが速かったんで。 手順化するまでもないかもですが、 メールで伝えたい内容を紙に書き出す 最初はざっと羅列的に書く そのあと、構造的に「ポイント3つ」みたいに整理する 紙に書いたことを、読んでわかる言葉にしながら、メールに書く こんなことをやっていたわけです。 でも、今では、 ChatGPTに、音声入力で頭に浮かんだことを喋る ChatGPTに、喋ったことを箇条書きで構造的に整理してもらう(この時点で、読んでわかる言葉にも変換されている) やっていることは、紙に書き出すときと一緒です。 でも、ChatGPTとかの生成AIを使ったときのほうが格段に速い。 ・・・となると、 「思考を紙に書き出す」 は 「思考を生成AIに吐き出せ」 に置き換わるのでは? だとすると、「思考を紙に書き出す神話」が覆されるのではないか。 ・・・でも、なんか直感的に違和感があるというか。 紙に書き出すことでしか、得られない何かがある気もする。 ってことで、本記事を書くに至りました。 今回は、次のようなアプローチで書いてみようかと。 「思考を紙に書き出す」って何をやってたんだっけ? 1でやっていたことのうち、「生成AIに吐き出す」ほうが適している場合はどんなとき? 1でやっていたことのうち、引き続き「紙に書き出す」ほうが適している場合はどんなとき? 「思考を紙に書き出す」とは、何をすることか? MECE感とか全くないんですけど、ざっくり次の4つに整理してみました。 抽出:とりあえず脳内から考え・感情を吐き出す 配置:脳内の考えを紙に並べてみる 関係づけ:配置したものを、つなげたり、グループ化してみる 再解釈:自分の言葉で表現しなおしたり、図解したりしてみる ・抽出で終わることもあれば ・抽出した考えの羅列の中から1つピックアップして再解釈を加えるときもあれば ・抽出→配置→関係づけ→再解釈と順を踏むときもありますが …まあ、だいたい「思考を紙に書き出す」の7割くらいは、やっていることをカバーできているんじゃないでしょうか。 で、結論、僕は↓の使い分けに至りました。 抽出:とりあえず脳内から情報を吐き出す そもそも、どうして脳内から情報を吐き出したほうがよいのか?というと、 脳の処理をアウトソースできる メモを書く、カレンダーに予定を入れる、買い物リストをスマホに書いておく。これによって、覚えておく作業を外に任せることができる 数学の計算過程を紙に書く、図に書いてみて考える、電卓を使う。これらによって、考えたり計算したりする作業を外に任せることができる 紙やメモアプリを「脳の拡張機能」として活用できる 手帳は記憶と同じくらい重要で、頭の中の記憶と同じ役割を果たす 「未完了タスク」を減らして脳の負荷を下げることができる 「未完了(=言語化されていない)のタスク」が脳内にずっと居残っていると、認知負荷がムダに上がってしまう で、脳内の情報は大きく「考え」と「感情」に分けられるのですが、どっちを吐き出すかによって、AIを使うか紙を使うかが変わってきます。 考えを吐き出すなら、生成AIを使う 頭の中にあるアイデアとか、さっき見聞きした話なんかを、とりあえず頭の外に吐き出す。 そういうときは、生成AIを使ったほうが便利だなと。 例えば、冒頭に書いたように、この記事を書くときも、「思考を紙に書き出す」について思うことを、とりあえずまとまりなく、ChatGPTに音声入力で吐き出すところから始めました。 他にも、メールを書くとき、資料を作るとき、本とか記事を執筆するとき、頭の中にある考えを紙ではなく生成AIに吐き出したほうが圧倒的に効率的です。 感情を吐き出すなら、紙を使う 一方で、ムカついた会議の直後とか、子どもと喧嘩したあとに、自分の感情を書き出すときは、紙のほうがスッキリ感を感じました。 ChatGPTに「あいつがさ、こうムカついたんだよ」と音声入力しても、何か紙に書き出すときの手ごたえが感じられなかったんですよね。 なんでだろ?と思って調べたり考えたりしたら、理由2つあるなと。 1つ目は、紙に書いたほうが「身体性」を伴うから。 「Only Three Fingers Write, but the Whole Brain Works」という論文によると、手で文字を書くと、タイピングとか人に話すときよりも、脳活動が活発になるそうで。 この「身体を使いながら」ってのが大事だとわかりました。 だから、紙に書いたときのほうが、感情を吐き出した手ごたえがあったんだなと。 2つ目は、生成AIに入力しちゃうと、AIに記録されるからですね(笑) 「あいつムカつく」みたいな情報がAIに記録されたところで、特に実害とかないんでしょうけど(いや、うっかり他人に見られるとかあるか)、ずっとAIに覚えていられるのも恥ずかしい感じがしてですね。 はい、完全に感情論です。 配置:脳内の考えを並べてみる 情報を箇条書きで整理したいだけなら、生成AIを使う 箇条書きとか構造化は、自分で紙を使ってやるよりも、AIを使ったほうが速いです。 最近は、Google Meetでオンライン会議したときに、勝手にGeminiが起動してメモを取ってくれるようになりましたけど、ちゃんと構造的に整理してくれるんですよね。 ChatGPTに適当に音声入力したあとで、「ポイント3つくらいに整理して」と頼むと、いい感じに整理してくれます。 単なる情報の箇条書きでの整理であれば、紙に書き出すまでもなく、AIを使ったほうがいいな、という結論に至りました。 配置を変えながら考えたいなら、紙を使う 一方で、紙に書いたことを上下に並び替えたり、横に配置してみたり。 そんなことしながら考えたいときは、紙を使ったほうが捗るなと。 生成AIもそうですし、メモアプリなんかも、情報を上下に並べるのは楽ですけど、横とか斜めとかに配置するのって、やりづらいんですよね。 付箋に書き出して、大きなノートの上でペタペタと貼りつけたり、動かしたりしたほうが、情報の整理がしやすいです。 例えば、顧客からいただいたアンケートのデータを構造的に整理したいときなんかは、アナログに付箋とノートを使ったほうが便利でした。 関係づけ:配置したものを、つなげたり、グループ化してみる→これも紙でしょ グルーピングしたいときは、情報同士を近づけて、丸で囲む 順序や因果関係があるものは、矢印で結ぶ 比較したいときは、縦と横に整列させる こういう動作は、やっぱ、まだ紙の世界のほうがやりやすいんですよね。 ↓こういうの作るやつ。 構造化の具体的な手順は、以前の↓の記事でも綴っております。 200万imp以上いったので、それなりに手応えのあること書けているかなと。 生成AIに「構造化してみて」と頼んでも、箇条書きでの構造化が限界。 「図示して」と頼んでも、何やら、ようわからんアウトプットが出てきます。まあ、生成AIは相関の世界であって、因果までわかってませんからね。 なので、関係づけとか構造化の作業は、まだまだ紙を使うようにしています。(なんか、いいAIの使い方があれば、教えてください!) 再解釈:自分の言葉で表現しなおしたり、図解したりしてみる→これも紙でしょ 本で読んだ内容でも、生成AIに考えてもらった内容でも何でもいいのですが、最後に「自分なりに解釈してみる」ってステップがあるじゃないですか。 この再解釈をするとき、つまり自分の言葉で言い換えてみたり、図解してみたり。こういうときも、紙を使うほうが思考が捗るなと。 「Advantages of Longhand Over Laptop Note Taking」という論文によると、 アメリカの大学生を対象に複数の実験を行った。「手書きでノートを取るグループ」と「ノートPCでノートを取るグループ」に分けて実験 その後、講義内容に関するテストを受けさせた。テストは次の2種類 事実確認の問題:「この理論を提唱したのは誰か?」みたいな、講義で直接言われた情報をそのまま覚えているかを問う問題 概念理解の問題:「この理論を別のケースにどう応用できるか?」みたいな、聞いたことを応用して考えられるかを問う問題 で、実験の結果は、 事実確認の問題:手書きとPC入力で大きな差はなし 概念理解の問題:手書きグループのほうが、PC入力グループより成績が高かった なぜ、概念を理解するときは手書きのほうがよいかというと、手書きするときって全部の情報を紙に書けないじゃないですか。 なので、必然的に「何を書くか」「何を書かないか」を強制的に思考しないといけない。あとは、「短く言い換える」とかもやらないといけない。 ・・・こうやって、手書きをすると「強制的に頭を使わざるを得ない状態」に追い込まれるんですね。 なので、自分なりに解釈をしたいときは、あえて紙に手書きするのも、悪くないなと再認識できました。 まとめると 最後に「思考を紙に書き出すって、生成AIがあっても必要なの?問題」についてまとめておくと、 これまで「思考を紙に書き出す」ことで頭を整理していたが、生成AIを使えば代替できるのではと考え始めた 紙での手順は「内容を書き出す→羅列→ポイントに整理→読める言葉に整える→メールに書く」だった 生成AIを使うと「音声で思考を吐き出す→AIが箇条書きや構造化→そのまま読める言葉に変換」という流れで、より速い てことで、まず改めて「思考を紙に書き出す」の要素を整理すると、①抽出:脳内の考え・感情を外に出す、②配置:書いたものを並べる、③関係づけ:グループ化や矢印で関係を示す、④再解釈:自分の言葉や図解に変える、この4つ。 抽出:とりあえず脳内から情報を吐き出すなら 考えを吐き出すならAIが便利(効率的にアイデア整理できる) 感情を吐き出すなら紙が有効(手書きの身体性・記録されない安心感) 配置:脳内の考えを並べる(並びかえる)なら 箇条書きなどシンプルな整理はAIが速い 並べ替えや空間的配置は紙や付箋のほうがやりやすい 関係づけ:配置したものをつないだりグループ化するなら グループ化、因果関係、比較などは、紙のほうが直感的で便利 AIの構造化は箇条書き止まりで限界がある 再解釈:自分の言葉で表現しなおしたり図解したりするなら、紙が便利。手書きは「強制的に考えざるを得ない状態」を作るため、概念理解が深まる なので、大好きな「思考を紙に書き出す」を、引き続き思う存分やっていければと思います。 こういった現場知をまとめたnoteが230記事以上、月額500円で読み放題のメンバーシップをやっています。 ワンコインで 「仕事がデキて、サクッと定時に帰れるようになる」 「副業なり転職なり、自由にキャリアを選択できるようになる」 「生成AIを実務でちゃんと使う方法がわかる」 そんな内容にこだわってこだわって書いています。 よろしければ、試しに覗いていってみてください。 もとやまの「シゴデキ部屋」
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「思考を紙に書き出せ」 この言葉を信じて疑わず、10年くらい続けてみました。 「思考を紙に書き出そう」という教えに異を唱える人って、ほぼいないじゃないですか。どのビジネス書を読んでも、有識者の発信を見ても、みんな口を揃えて「書け」と言っている。 で、思考を紙に書き出してみたら、確かにメリットしかありませんでした。 モヤモヤした頭の中が、ペンを走らせるたびにクリアになっていく感覚。 書いているうちに「あ、そういうことか」と腑に落ちる、あの感覚。 この快感が好きで、もっと紙に書こうと思って、いいノートとかペンにもこだわり始める。 ちなみに試行錯誤した結果、このセットに落ち着いています。 ボールペンは、Vコーンの青色。 たしか昔読んだ『0秒思考』に「著者はVコーンを使っている」と書いてあったのがきっかけで手に取りました。それ以来、ずっと使っています。 これがね、マジで走るように書けます。しかも1本あたり100円以下。 ToDoリストとか、研修とかに登壇すときの時間配分とか、そういった簡易的なメモは、ロディアのメモ帳に書いています。 そして思考を整理したいときは、A4サイズのマルマンのノートパッドを使っています。A4方眼紙ノートも色々と試しましたが、マルマンのノートって、罫線が濃すぎず、書き心地もいいんですよね。 これくらい「思考を紙に書き出す」ことにこだわっていたわけですが、最近ある疑問が湧きました。 頭を整理するために紙に書き出す・・・これ、生成AI使えばよくね? 例えば、メールを書く前とかに、今までは紙に箇条書きでまとめていたんですよ。そのほうが速かったんで。 手順化するまでもないかもですが、 メールで伝えたい内容を紙に書き出す 最初はざっと羅列的に書く そのあと、構造的に「ポイント3つ」みたいに整理する 紙に書いたことを、読んでわかる言葉にしながら、メールに書く こんなことをやっていたわけです。 でも、今では、 ChatGPTに、音声入力で頭に浮かんだことを喋る ChatGPTに、喋ったことを箇条書きで構造的に整理してもらう(この時点で、読んでわかる言葉にも変換されている) やっていることは、紙に書き出すときと一緒です。 でも、ChatGPTとかの生成AIを使ったときのほうが格段に速い。 ・・・となると、 「思考を紙に書き出す」 は 「思考を生成AIに吐き出せ」 に置き換わるのでは? だとすると、「思考を紙に書き出す神話」が覆されるのではないか。 ・・・でも、なんか直感的に違和感があるというか。 紙に書き出すことでしか、得られない何かがある気もする。 ってことで、本記事を書くに至りました。 今回は、次のようなアプローチで書いてみようかと。 「思考を紙に書き出す」って何をやってたんだっけ? 1でやっていたことのうち、「生成AIに吐き出す」ほうが適している場合はどんなとき? 1でやっていたことのうち、引き続き「紙に書き出す」ほうが適している場合はどんなとき? 「思考を紙に書き出す」とは、何をすることか? MECE感とか全くないんですけど、ざっくり次の4つに整理してみました。 抽出:とりあえず脳内から考え・感情を吐き出す 配置:脳内の考えを紙に並べてみる 関係づけ:配置したものを、つなげたり、グループ化してみる 再解釈:自分の言葉で表現しなおしたり、図解したりしてみる ・抽出で終わることもあれば ・抽出した考えの羅列の中から1つピックアップして再解釈を加えるときもあれば ・抽出→配置→関係づけ→再解釈と順を踏むときもありますが …まあ、だいたい「思考を紙に書き出す」の7割くらいは、やっていることをカバーできているんじゃないでしょうか。 で、結論、僕は↓の使い分けに至りました。 抽出:とりあえず脳内から情報を吐き出す そもそも、どうして脳内から情報を吐き出したほうがよいのか?というと、 脳の処理をアウトソースできる メモを書く、カレンダーに予定を入れる、買い物リストをスマホに書いておく。これによって、覚えておく作業を外に任せることができる 数学の計算過程を紙に書く、図に書いてみて考える、電卓を使う。これらによって、考えたり計算したりする作業を外に任せることができる 紙やメモアプリを「脳の拡張機能」として活用できる 手帳は記憶と同じくらい重要で、頭の中の記憶と同じ役割を果たす 「未完了タスク」を減らして脳の負荷を下げることができる 「未完了(=言語化されていない)のタスク」が脳内にずっと居残っていると、認知負荷がムダに上がってしまう で、脳内の情報は大きく「考え」と「感情」に分けられるのですが、どっちを吐き出すかによって、AIを使うか紙を使うかが変わってきます。 考えを吐き出すなら、生成AIを使う 頭の中にあるアイデアとか、さっき見聞きした話なんかを、とりあえず頭の外に吐き出す。 そういうときは、生成AIを使ったほうが便利だなと。 例えば、冒頭に書いたように、この記事を書くときも、「思考を紙に書き出す」について思うことを、とりあえずまとまりなく、ChatGPTに音声入力で吐き出すところから始めました。 他にも、メールを書くとき、資料を作るとき、本とか記事を執筆するとき、頭の中にある考えを紙ではなく生成AIに吐き出したほうが圧倒的に効率的です。 感情を吐き出すなら、紙を使う 一方で、ムカついた会議の直後とか、子どもと喧嘩したあとに、自分の感情を書き出すときは、紙のほうがスッキリ感を感じました。 ChatGPTに「あいつがさ、こうムカついたんだよ」と音声入力しても、何か紙に書き出すときの手ごたえが感じられなかったんですよね。 なんでだろ?と思って調べたり考えたりしたら、理由2つあるなと。 1つ目は、紙に書いたほうが「身体性」を伴うから。 「Only Three Fingers Write, but the Whole Brain Works」という論文によると、手で文字を書くと、タイピングとか人に話すときよりも、脳活動が活発になるそうで。 この「身体を使いながら」ってのが大事だとわかりました。 だから、紙に書いたときのほうが、感情を吐き出した手ごたえがあったんだなと。 2つ目は、生成AIに入力しちゃうと、AIに記録されるからですね(笑) 「あいつムカつく」みたいな情報がAIに記録されたところで、特に実害とかないんでしょうけど(いや、うっかり他人に見られるとかあるか)、ずっとAIに覚えていられるのも恥ずかしい感じがしてですね。 はい、完全に感情論です。 配置:脳内の考えを並べてみる 情報を箇条書きで整理したいだけなら、生成AIを使う 箇条書きとか構造化は、自分で紙を使ってやるよりも、AIを使ったほうが速いです。 最近は、Google Meetでオンライン会議したときに、勝手にGeminiが起動してメモを取ってくれるようになりましたけど、ちゃんと構造的に整理してくれるんですよね。 ChatGPTに適当に音声入力したあとで、「ポイント3つくらいに整理して」と頼むと、いい感じに整理してくれます。 単なる情報の箇条書きでの整理であれば、紙に書き出すまでもなく、AIを使ったほうがいいな、という結論に至りました。 配置を変えながら考えたいなら、紙を使う 一方で、紙に書いたことを上下に並び替えたり、横に配置してみたり。 そんなことしながら考えたいときは、紙を使ったほうが捗るなと。 生成AIもそうですし、メモアプリなんかも、情報を上下に並べるのは楽ですけど、横とか斜めとかに配置するのって、やりづらいんですよね。 付箋に書き出して、大きなノートの上でペタペタと貼りつけたり、動かしたりしたほうが、情報の整理がしやすいです。 例えば、顧客からいただいたアンケートのデータを構造的に整理したいときなんかは、アナログに付箋とノートを使ったほうが便利でした。 関係づけ:配置したものを、つなげたり、グループ化してみる→これも紙でしょ グルーピングしたいときは、情報同士を近づけて、丸で囲む 順序や因果関係があるものは、矢印で結ぶ 比較したいときは、縦と横に整列させる こういう動作は、やっぱ、まだ紙の世界のほうがやりやすいんですよね。 ↓こういうの作るやつ。 構造化の具体的な手順は、以前の↓の記事でも綴っております。 200万imp以上いったので、それなりに手応えのあること書けているかなと。 生成AIに「構造化してみて」と頼んでも、箇条書きでの構造化が限界。 「図示して」と頼んでも、何やら、ようわからんアウトプットが出てきます。まあ、生成AIは相関の世界であって、因果までわかってませんからね。 なので、関係づけとか構造化の作業は、まだまだ紙を使うようにしています。(なんか、いいAIの使い方があれば、教えてください!) 再解釈:自分の言葉で表現しなおしたり、図解したりしてみる→これも紙でしょ 本で読んだ内容でも、生成AIに考えてもらった内容でも何でもいいのですが、最後に「自分なりに解釈してみる」ってステップがあるじゃないですか。 この再解釈をするとき、つまり自分の言葉で言い換えてみたり、図解してみたり。こういうときも、紙を使うほうが思考が捗るなと。 「Advantages of Longhand Over Laptop Note Taking」という論文によると、 アメリカの大学生を対象に複数の実験を行った。「手書きでノートを取るグループ」と「ノートPCでノートを取るグループ」に分けて実験 その後、講義内容に関するテストを受けさせた。テストは次の2種類 事実確認の問題:「この理論を提唱したのは誰か?」みたいな、講義で直接言われた情報をそのまま覚えているかを問う問題 概念理解の問題:「この理論を別のケースにどう応用できるか?」みたいな、聞いたことを応用して考えられるかを問う問題 で、実験の結果は、 事実確認の問題:手書きとPC入力で大きな差はなし 概念理解の問題:手書きグループのほうが、PC入力グループより成績が高かった なぜ、概念を理解するときは手書きのほうがよいかというと、手書きするときって全部の情報を紙に書けないじゃないですか。 なので、必然的に「何を書くか」「何を書かないか」を強制的に思考しないといけない。あとは、「短く言い換える」とかもやらないといけない。 ・・・こうやって、手書きをすると「強制的に頭を使わざるを得ない状態」に追い込まれるんですね。 なので、自分なりに解釈をしたいときは、あえて紙に手書きするのも、悪くないなと再認識できました。 まとめると 最後に「思考を紙に書き出すって、生成AIがあっても必要なの?問題」についてまとめておくと、 これまで「思考を紙に書き出す」ことで頭を整理していたが、生成AIを使えば代替できるのではと考え始めた 紙での手順は「内容を書き出す→羅列→ポイントに整理→読める言葉に整える→メールに書く」だった 生成AIを使うと「音声で思考を吐き出す→AIが箇条書きや構造化→そのまま読める言葉に変換」という流れで、より速い てことで、まず改めて「思考を紙に書き出す」の要素を整理すると、①抽出:脳内の考え・感情を外に出す、②配置:書いたものを並べる、③関係づけ:グループ化や矢印で関係を示す、④再解釈:自分の言葉や図解に変える、この4つ。 抽出:とりあえず脳内から情報を吐き出すなら 考えを吐き出すならAIが便利(効率的にアイデア整理できる) 感情を吐き出すなら紙が有効(手書きの身体性・記録されない安心感) 配置:脳内の考えを並べる(並びかえる)なら 箇条書きなどシンプルな整理はAIが速い 並べ替えや空間的配置は紙や付箋のほうがやりやすい 関係づけ:配置したものをつないだりグループ化するなら グループ化、因果関係、比較などは、紙のほうが直感的で便利 AIの構造化は箇条書き止まりで限界がある 再解釈:自分の言葉で表現しなおしたり図解したりするなら、紙が便利。手書きは「強制的に考えざるを得ない状態」を作るため、概念理解が深まる なので、大好きな「思考を紙に書き出す」を、引き続き思う存分やっていければと思います。 こういった現場知をまとめたnoteが230記事以上、月額500円で読み放題のメンバーシップをやっています。 ワンコインで 「仕事がデキて、サクッと定時に帰れるようになる」 「副業なり転職なり、自由にキャリアを選択できるようになる」 「生成AIを実務でちゃんと使う方法がわかる」 そんな内容にこだわってこだわって書いています。 よろしければ、試しに覗いていってみてください。 もとやまの「シゴデキ部屋」

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